
ギックリ腰について
魔女の一撃
欧米では、その痛みの強烈さから『魔女の一撃』と呼ばれています。それほど強烈な痛みに突然襲われます。場合によっては、その場から動けなくなってしまうほどです。
それでは、ギックリ腰ってどういう状態なのでしょうか?
実は、ギックリ腰という病名はありません。ギックリ腰というのは、急性腰痛の総称です。急性腰痛=急激に起こった腰痛、つまり、痛みが急に起きた腰痛です。その起きた原因は様々で、筋肉に原因があるもの:筋挫傷。筋肉を包む膜に原因があるもの:筋筋膜性腰痛。腰椎(腰の骨)の関節に原因があるもの:腰椎捻挫などが主なものです。

東洋医学では、冬は水に関係し、内臓では ”腎” に関係が強いと言われています。”腎” は腰のあたりを担っており、 ”腎” の機能が弱くなると腰痛を引き起こしやすくなります。特に寒い冬の時期は、ちょっとした拍子でのギックリ腰に注意が必要です。
ひと昔前は、”安静” が基本でしたが、今は、痛みの許す範囲で ”日常生活に戻る”ことが有効だとされています。これは、長い間(4日以上)安静にしていると筋力の低下を招くためだと言われています。しかし、発症してすぐは、激痛のため動けないことも。そんな場合は決して無理をせず、できるだけ早く専門家にご相談して、治療されることをおすすめします。
こんなギックリ腰は要注意!
ギックリ腰や腰痛の中には、大変危険なものもあります。単なるギックリ腰だと思っていたら、それが実は癌が原因だったり、脊椎の感染症だったり、大きな血管に問題があったりと、命に関わるような問題が腰の痛みに隠れている場合があります。ギックリ腰や単なる腰痛と危険な腰痛を見極めなければなりません。それが、以下のチェックリストになります。
□ じっとしていても痛い(寝ていても痛い、動作と無関係に痛い)
□ 一緒に胸も痛む
□ 悪性腫瘍(がん)になったことがある
□ 長い間ステロイド薬を使っている
□ 非合法薬物の注射、免疫抑制剤の使用、HIV陽性
□ ダイエットもしていないのに体重が減っている
□ 背骨の上を叩くと痛い
□ 身体が変形している
□ 熱がある
□ 便やおしっこが出ない・我慢やコントロールができない
□ 肛門付近の感覚がない

もし、以上のような症状が、腰の痛みに伴ってある場合は、危険な腰痛である可能性がありますので、整体院や整骨院、鍼灸院を受診される前に、万が一を考えて、まずは病院(できれば総合病院)を受診されることをおすすめします。
ギックリ腰の時によくされる質問
「冷やしたら良いの?温めたら良いの?」この質問は特に多い質問です。もし、ギックリ腰になってしまったら、冷やしたら良いの?温めたら良いの?これって、なかなか自分では判断できないものです。簡単に説明すると、グキっとなってすぐで、患部がポカポカして熱を持っている時は冷やす。だんだんと痛みが増して来た場合や、ポカポカしていない時は温めるのが良いと思われます。来院された際には、逆の処置をされている方も多いです。判断に迷った場合は自己判断せず、お電話で専門家に応急処置の方法を確認した後、できるだけ早く受診するようにしてください。それと、ギックリ腰になる圧倒的に多いきっかけは、「ちょっとした拍子にグキッと来ました。」などのように、ごくごく軽微なものが多いです。例えば、物を拾おうとして…洗面中に…クシャミをした時に…など。つまり、普段ならなんともない事で起きているのです。なぜでしょうか?いつもは何てことないのに。いつもは大丈夫なのに、今回に限って なぜ?もちろん、これには理由があります。
ギックリ腰は予防できます
ちょっとしたきっかけでギックリ腰になってしまった時、その1回の行為でそれが起きたと思われがちですが、そんなことはあり得ません。物を拾うたび、くしゃみをする度に”グキッ” と来てたら、まさに異常です。よく考えてみてください。”グキッ” となる以前に、”何か腰の辺りがおかしいな”と感じていたり、”違和感” のようなものがあったり、または ”こった感じ” があったのではないでしょうか?そういう時に、軽く体を動かして血流をよくしたり、鍼灸や整体・マッサージなどで筋肉をほぐしたりしておけば、大事にはなっていなかったかもしれません。特に、寒くて冷える時期や、気象の変化が大きい季節の変わり目は、お身体に負担がかかります。そんな時に体の声に耳を傾けて、コンディショニングを整えておくべきなのです。
当院のギックリ腰治療
ギックリ腰治療の流れ
1、問診
患者さまに起こっている症状や問題についてお聞きします。当院は、問診と検査を行う専用の場所で、お身体の状態はもちろん、生活習慣など日常の活動や既往歴などもお聞きして、正確な検査、的確な治療ができるように努めています。痛みが強く、移動が困難と判断した場合は、治療室で問診と検査を行います。
2、検査
関節の可動域、筋肉の硬さ、骨の歪み、感覚や運動の神経に問題がないか、姿勢や身体のバランスなど、強い痛みが出ている場合にはできることは限られますが、問診で得られた情報をもとにできる範囲で検査を行います。
3、お身体の状態や治療方法などの説明
問診や検査の結果から、患者さまのお身体に起きている問題点を指摘し、その原因を説明します。そして、治療方針や治療方法を専門用語を使わず、患者さまが不安にならないように分かりやすく丁寧に説明をします。そして、必ずすべてにご同意いただいてから、治療してまいります。
4、治療
私が持っている整体や鍼灸の技術を組み合わせて、症状やお身体の状態に合わせた患者さまにとって最適なオーダーメード の治療をご提供します。特に痛みが強い方や症状が強く出ている方は、鍼に微弱な電気を通電させる鍼通電療法を行います。電気治療器に特有なビリビリするような刺激ではなく、身体の中をマッサージされているような心地の良い刺激です。鍼通電療法は、疼痛の抑制、患部の血流促進とそれに伴う自己治癒力の増進が大いに期待出来る治療法です。
5、治療後の説明
治療後のお身体の変化の確認と日常生活で気をつけること、早く良くなるために日頃患者さまができることなど、お話しさせていただきます。
とにかく早期治療が改善への近道
ギックリ腰はできるだけ早く治療するのが回復の近道です。激痛で動けない場合は、少し落ち着いてからでも構いませんが、そうでなければ、痛めてからなるべく早く受診するようにしてください。早く適切に処置して治療すれば、早期に改善する見込みが高まりますので、迷わずご相談ください。

ギックリ腰でお悩みなら今すぐご連絡ください
治療に当たる代表は鍼灸師(はり師・きゅう師、それぞれ別の免許)の国家資格の他に、柔道整復師の国家資格もあり、計3つの国家資格を取得しております。国家資格について、詳しくはこちらをご覧ください。
はり師、きゅう師、柔道整復師ともに、最低3年間は専門の養成学校や大学で学び、解剖学や生理学などの基礎医学と各資格の専門科目を履修します。そして、卒業認定を受けた後に国家試験を受験し、合格した者がそれぞれの免許を厚生労働大臣より与えられます。はり師、きゅう師は鍼やお灸を使って自律神経の問題や内科的な問題を含めて様々な問題に対応します。柔道整復師はいわゆるケガが専門で、筋肉や骨、関節のトラブルを診る専門家です。
大阪で3年間修行し、岡山では11年の大手整骨院グループ勤務のうち、約7年間にわたり岡山市中区において整骨院や鍼灸院の院長として現場を任され、これまでにのべ10万人以上の患者様に接して来ました。
ギックリ腰でお悩みでしたら、お電話 086-275-7377 にてご予約いただき、今すぐご相談ください。最初の一歩は勇気が必要ですが、そのご縁を大切にして、患者さま一人一人としっかりと向き合い全力でサポートします。お待ちしております。