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スポーツドリンクの飲み過ぎで糖尿病に⁉︎

  • 執筆者の写真:  脇坂 功彦
    脇坂 功彦
  • 2024年7月11日
  • 読了時間: 4分

とっても暑い今日この頃、岡山県でも真夏に35℃を超えるのが珍しくなくなりました。連日、熱中症の話題が報道されています。命に関わる熱中症!特に脱水症状には気を付けたいところです。

とっても暑い日…喉が渇いた!あなたは何を飲みますか?


ついつい、美味しくて飲みやすいスポーツドリンクや清涼飲料水に手がのびてしまいませんか?。気をつけていただきたいのは、それら清涼飲料水の飲み過ぎからくる「ペットボトル症候群」や「糖尿病(※ここでは、主に2型糖尿病のことを言っています)」です。


「ペットボトル症候群」とは?

糖質の高い甘い清涼飲料水を大量に摂取することで、血中のブドウ糖やケトン体と呼ばれる成分が異常に高くなってしまい、激しい喉の渇き、おしっこの回数や量が増える、体がだるい、腹痛、吐き気などの症状が現れます。ひどくなると意識が低下し、昏睡状態に陥ることもあります。


「糖尿病」とは?

糖尿病は血糖値が高くなる病気です。健康な人の血糖値は通常100mg/dL前後までですが、糖尿病の人は軽く200mg/dLを超えるようになります。正常な血糖では、尿に糖が出ることはありませんが、血糖値が200近くになると尿に糖が出るようになってしまいます。尿中に糖が増えると、浸透圧(水が成分の濃い方へ移動する)の影響で血液中の水分が尿として出るようになり、尿量が増えてしまいます。その結果、体の中は脱水状態になって喉の渇きが激しくなります。また、症状が重くなると、膵臓から出るホルモンであるインスリンの働きが低下するので、食事から摂ったブドウ糖をエネルギーとして利用できなくなり、体内の脂肪や筋肉のタンパク質をエネルギー源として分解してしまうためどんどん痩せていきます。このように糖尿病は、「口喝、多飲・多尿、体重減少」といった特徴的な4つの症状が現れるのです。糖尿病は、オシッコに体の中の余った糖がまさに溢れ出た状態です。


結局、ペットボトル症候群も糖尿病も、砂糖を中心とした糖質の過剰摂取が主な原因というわけです。


では、スポーツドリンクやジュースなどの清涼飲料水には、どれくらいの糖質が含まれているかご存知ですか?


スポーツドリンク 10.2g(1杯200ml)

コーラ 22.8g(1杯200ml)

サイダー 20.4g(1杯200ml)


それぞれ、500mlのペットボトルに換算すると、

スポーツドリンク 25.5g

コーラ 57g

サイダー 51g      


(食品別糖質量ハンドブックより 監修 江部康二 洋泉社)



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ちなみに、世界保健機関(WHO)は肥満や虫歯を予防するために、砂糖などの糖類を一日に摂取するカロリーの5%未満に抑えるべきだとしています。平均的な成人で25g(小さじ6杯分)程度。従来は10%までと推奨していましたが、各種の研究結果から基準を引き下げた経緯があります。この基準から考えると、現在一般的に販売されているスポーツドリンクや清涼飲料水は、500mlのペットボトル1本で、その量を軽く超えてしまいます。


熱中症の予防だからと言って、スポーツ中など激しくエネルギーを消費していない時に、スポーツドリンクをガブガブ飲むのは、糖尿病になるリスクが高まり、むしろ、危険です。


熱中症予防に良い飲み物は?

では、熱中症を予防するためには、何を飲むようにすれば良いのでしょうか?

吸収が早い経口補水液が理想ですが、脱水症状を起こしていない限りガブガブ飲むようなものでもありません。基本的にお水やカフェインには利尿作用(オシッコを出やすくする作用)がありますので、カフェインの入っていないお茶(麦茶など)で十分だと思います。

ただ、炎天下での作業やスポーツで汗をダラダラかいている時などは、汗と一緒に体からナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルも出ていってしまい、熱中症にかかりやすくなります。そんな時は、塩分の補給も忘れずに行いましょう。水筒やペットボトルなど携帯している飲み物に、ひとつまみの塩(できれば天然の天日塩)を入れてください。塩、特に天然の天日塩にはナトリウムやマグネシウムをはじめとして、体にとって必要なミネラルが含まれています。


良かれと思ってやっていることが、実は、間違っていることも。

喉が渇くこの時期だからこそ、口にする飲み物にも気を使いたいところです。


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